第167回親和会 総会・懇親会 報告運営幹事 早稲田大学 教授 武田直也 (工業化学科 平成5年卒) 2018年11月10日(土)、第167回親和会総会・懇親会が開催されました。例年の会場である山上会館が改修のため今年は学士会館210号室にての開催となり、いつもとは違う会場の雰囲気もお楽しみ頂く趣向となりました。 今年は役職者の交代の年に当たり、総会では、新事務局長の津本浩平先生(平成3年工化卒)の司会のもと、新旧会長、副会長、事務局長、理事、監事の方々の退任と選任が満場一致で承認されました。各役職者のご芳名は、親和会会報をご参照ください。また、事務局の侘美次彦氏(昭和41年化工卒)による会計報告がなされ、こちらも満場一致で承認されました。 引き続き懇親会に移り、総合司会の岡島敬一氏(平成5年化工卒、運営幹事代表)が、会場の学士会館で結婚式を挙げられたエピソードを披露され、暖かな雰囲気の中で会がスタートしました。最初に千葉泰久前会長(昭和43年合成卒)と池田全徳新会長(昭和50年合成卒)からご挨拶があり、旧役職の方々に感謝の言葉をお贈りすると共に、お二方とも、世界、日本、社会、化学ならびに親和会の発展に向けた若い世代の活躍に期待を述べられました。乾杯のご発声を務められた古崎新太郎先生(昭和35年応化卒)は、今回の会に同期が11名も出席されている団結力とご退職後に異動された九大にも親和会があることを紹介され、我々の東大親和会を盛り上げるようにとの檄を飛ばされました。 和やかな懇談と会食の後に、化学システム工学専攻長の酒井康行先生(昭和62年化工卒)からは化学生命系3学科・専攻の近況について、化生系のほとんどの研究室は思い出深い5号館から工学部新3号館に移動したこと、化学分野における化生の世界ランキングが10位以内と健闘していること、一方で、近年の情報・AIブームの中で進学選択(進振りの現在の名称)での定数充足や博士進学率に苦戦をしていることなどが報告されました。しかし、前述の通りに、化生系の実力は世界レベルであり、研究・教育環境に加えて学費補助などの整備も進んでいるそうですので、学生の皆さんには是非ともこの魅力的な分野で博士課程まで挑戦して頂きたいと思います。 毎年楽しみにされている方も多いアトラクションは、同窓の蔵元が醸した高級日本酒をかけて、平成15年卒運営幹事により企画された、芸能人格付けランキング顔負けの「卒業生格付けチェック」でした。バラエティーに富んだ二択問題の中には、技官職員と学生の作ったT字管の見分けという実力の差が明白なものもあれば、学生の初稿と教授が手直しした論文原稿の見分けというやや難問(?)も含まれ、10チームに分かれた参加者からは、解答発表のたびに歓声やため息、ときには笑いも起こりました。残念ながら「超一流卒業生」チームはいなかった一方で、再び青春の日々を過ごせる「出直し・再入学」の切符を手にしたチームも現れ、世代を交えたチーム戦を楽しみました。 続いて、第5回親和会会長杯ゴルフ大会の報告が尾嶋正治前副会長(新監事、昭和47年工化卒)よりなされ、皆勤の千葉前会長や若手もふくむ幅広い世代の参加者が明るく楽しみ競う姿や、99のスコアで見事優勝された馬渡和真先生(平成8年応化卒)の華麗な(?)スイングのビデオ紹介がありました。次回は2019年5月25日(土)に開催予定です。 続いて、親和会からは8人目の選出となった工学部長・研究科長の大久保達也先生(昭和58年化工卒)が挨拶に立たれ、化生系の高い研究力を担う人材育成のため、落ち着いて研究できる環境整備への寄付などお力添えのお願いと親和会への期待、さらに今後も世界のトップを切って発展していくとの力強い決意表明がありました。そして、締めは宮山勝新副会長(昭和52年工化卒)の閉会のご挨拶と、来年(同時期に開催予定)のこの楽しい会へのお誘いの言葉でお開きとなりました。 今回の総会の参加者は71名でした。お集まり頂いた多くの方々に運営幹事一同より感謝申し上げます。私自身も、久しぶりに同期や異なる世代の同窓の皆様とお話しする機会が得られ、大変有意義で楽しい会でした。皆様の来年のご参加をお誘いし、報告を終えることに致します。
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