第166回親和会 総会・懇親会 報告
運営幹事 物質・材料研究機構 主幹研究員 廣田憲之 (平成4年卒)
去る2017年11月11日(土)、第166回親和会総会・懇親会が東京大学本郷キャンパス山上会館にて開催されました。今年からは新しい企画として、総会・懇親会をさらに一層盛り上げる目的で、総会の前に著名な卒業生にご講演を頂くこととなり、第1回目の今回は、東京大学第28代総長で三菱総合研究所理事長・プラチナ構想ネットワーク会長の小宮山宏先生に「プラチナ社会へのイノベーション」と題したご講演を頂きました(会場:2階大会議室)。ご講演では、小宮山先生が収集された、世界や日本のエネルギー動向などの数多くの最新データをもとに、現代社会の現状が分析され、量的成長から質的成長への転換、新しいソースを利用したエネルギーや鉱物資源の自給、科学技術を生かした健康自立や医療ビックデータの形成による生活の質的向上など、これからの日本が目指すべき方向性への提言が示されました。論理的に考察を積み上げた後に示された「常識を疑い、制度を変えよう、転換期です」、という最後のメッセージが印象的でした。小宮山先生のご講演にご興味をお持ちの方は、是非、親和会会報38号の温故知新に寄稿された記事もご覧ください。(親和会ホームページからもご覧いただけます。)
続いて、会場を1階談話ホールへと移して、総会・懇親会が行われました。総会は立間徹先生の司会のもと、千葉泰久会長から開会のご挨拶を頂いたのち、事務局の侘美次彦氏による会計報告がなされ、満場一致で承認されました。
引き続き、小林幸子氏(平成4年卒、運営幹事)の総合司会のもと、斉藤泰和先生のご発声による乾杯で懇親会がスタートしました。化学生命工学科の加藤隆史先生からは、化学生命系3学科の近況報告が行われ、現在は3学科の研究室が工学部3号館の5階から9階を利用しており、従来から利用していた工学部5号館には講義室や学生実験室等があること、化学分野における東大の世界ランキングなど、現在の3学科の活躍の様子が紹介されました。駒場生への勧誘の際に使われるスライドだったそうで、大変魅力的な3学科の様子に、思わず再び化学生命系で学びたい気分になりました。恒例のアトラクションは平成14年卒運営幹事により企画された「卒業生格付けチェック― 一流卒業生にビールの常識はあるか?―」でした。これは、ブラインドでビール等2種類の飲料をテイスティングし、その銘柄を選択肢から当てるというもので、2人1組の4組対抗で行われました。運営幹事会でリハーサルを行なった時には、ハズレが続出し難問すぎるのではとの心配もあった中、参加者からは的中が続出、ハイレベルの争いが繰り広げられましたが、忖度があったのかなかったのか、皆さんの期待通りに小宮山宏元総長・内田さやかさん組が見事に優勝され、東大オフィシャル純米大吟醸の「淡青」を獲得されました。その後、第4回親和会会長杯ゴルフ大会の結果報告が尾嶋正治副会長よりなされ、続いて、新しく化学生命系に着任された先生方の自己紹介が行われました。閉会に際して、今年度の運営幹事の紹介と次期幹事(平成5年卒、平成15年卒)のご挨拶があり、無事に幹事をバトンタッチすることができました。そして、尾嶋副会長の閉会のご挨拶と一本締めでお開きとなりました。
自分自身にとっても、お世話になった先生方や諸先輩方、同期や若い方たちとお話しする機会が得られ、大変有意義で楽しい会でした。集まった同期の仲間とは、二次会でも旧交を温めることができました。本当に同期の存在というのはありがたいものだな、と感じました。
今回の総会の参加者は83名でした。多くの方々にお集まりいただきまして感謝申し上げます。一方、会費をお支払いいただいた方は156名にもなるとのことです。参加されなかった方々からの会費振込は、親和会の活動への温かいご支援だと存じますが、次回は是非、実際に参加して頂けると幸いです。来年の総会・懇親会の盛会と親和会の今後のますますの発展をお祈りしつつ、報告を終えたいと思います。
尾嶋副会長の司会挨拶 |
小宮山先生の講演
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講演会参加者の様子
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千葉会長の開会のご挨拶
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斎藤先生の乾杯のご挨拶
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専攻長加藤先生による近況報告
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ビールの常識チェッククイズ
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ビールを試飲している様子
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クイズ優勝者の表彰
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第4回親和会会長杯ゴルフ大会発表
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平成4年卒運営監事の皆様
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平成14年卒運営監事の皆様
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懇親会でのご歓談風景
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尾嶋副会長の閉会のご挨拶
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