(会員談話室投稿)

        安井元副会長の「COP21のパリ協定を巡る国内のせめぎ合い」について:

                  谷川 建一(昭和63年 工業化学科卒)


産業化に伴い図らずも排出され続ける二酸化炭素の問題を悲観するだけでは 問題は解決しない。工学的見地からの再考は工学部卒の使命ではなかろうか。既存技術では実現不可能な内容ばかりかもしれないが、 日常生活の中から以下のような当たり前のアイデアも生まれる。

1.排出された二酸化炭素総量の低減
例:回収冷却固化して保管

2.二酸化炭素の熱エネルギー利用
例:熱エネルギー蓄積源として、電力への変換、冷暖房への利用

3.二酸化炭素の分解
例:C1化学による資源としての利用研究

4.二酸化炭素の炭素固定
例:より効率的な光合成の応用研究

5.二酸化炭素の材料研究
例:二酸化炭素を主材料源とする新材料の研究

6.温暖化、気象異常と二酸化炭素の関係の気象学的研究
例:地球科学的研究対象として、温暖化メカニズム解明、 環境修復、インフラ整備

7.代替エネルギー探索
例:含炭素化石資源の有効利用、代替エネルギー開発のモチベーション

工学部OBは地球や環境から限りない恩恵受けて今日に至っている。 なぜならば、我々の知識や技術はそれらから学んだものなのだから。 我々は人類唯一の棲息環境である地球をより愛すべきだし、 持っている知恵と工夫をより絞り出す責務を負っていると思う。
                                         以上

 


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