年頭のご挨拶

                                

親和会会長 千葉泰久 


 皆様におかれましては健やかに新年をお迎えのこととお慶び申しあげます。 “さあ、やるぞ!”とまた新しい一歩を踏み出す目標を定め気合を入れ直した方も多いことでしょう。

この数年来、米国発のシェールガス革命がエネルギー・資源の分野に大きなパラダイムシフトを喚起し、米国がエネルギー資源大国に返り咲き、コモディティを含めた世界の製造拠点までが様変わりをはじめています。国内でも企業間の大型再編の波がおしよせてきているようです。

従い、中東問題そしてアジアの問題も複雑化し、多くの国々が自身の主義主張を唱え激しい綱引きが始まっています。人間が快適な社会生活を営み続けたいと望む限り、エネルギーの安定確保が総ての社会活動・行動の基本となります。更に、昨年末パリでのCOP21にて、契約加盟国総てが参加する枠組みに「歴史的合意」がなされ、地球温暖化対策もクローズアップされてきました。3次産業が更に進化し、開発から生産・販売・物流までのサプライチェーン全体を「スマート化」し品質・価格・納期・サービスなど商品力全体の向上を目指すという「第4次産業革命」も叫ばれるようになってきました。これらエネルギー確保のグローバルな流れを基本にして周りの多くの事象を読み解き、想いを巡ら せながら取組んでいくことが今後の社会を切り開いていく上で肝要と考えます。

よくよく考えれば、この難局に向かっている今こそ 化学・生命系分野の重要性が再認識されるチャンスがきたとも言えます。

オープンイノベーション(ザクッと表現すれば:脱自前主義)の重要性も叫ばれています。その中で、極めて強い縦横の絆:産官学連携のネットワークを有する素敵な“親和会”の活動も進化・活性化させていきましょう。

「地方創生」という大きな政府目標もあることだし、地方にある「ものづくりの特殊な技術:尖んがった技術の発掘・養成・展開」なども親和会の底力の見せ場となる可能性も秘めていると考えます。

皆で力を合わせ、親睦ゴルフコンペでの大叩きなどはコロッと忘れて、今年も頑張ってやっていきましょう。

最後に皆様のますますのご繁栄とご健勝・ご多幸を祈念申しあげまして新年のご挨拶といたします。

 


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